2015年4月4日土曜日

月食の日

インドでは、月食や日食は、宗教的に特別な意味があるので、月食や日食が起きる時には特別な時間の過ごし方をします。


ヴェーダの知識の伝承の為に、(ほぼ無償で)祭事や教えに関わっている人間を、ブラーンマナといいます。

伝統では、月食や日食の起こる日は、物資に恵まれない人々やブラーンマナに、食べ物や衣服、お金を渡すのに吉日だとされています。

ただただ勉強を続け、それをシェアすることで人々を助け続けてきただけですが、気付けば、ヴェーダーンタとサンスクリットの教員になり、こういうものをもらう側に立っていました。

私の生徒の一人である、自分の父親ぐらいの歳のおじさんが、伝統に習って私に捧げものをしに来てくれました。

数は少ないですが、伝統的な価値にもとづいて生きるインド人にとって、ヴェーダに関わる教員というのは、もう人間として扱うものではなく、祈りの為の生きた祭壇なのです。

彼らからそのように扱われていると、自分の身体や心の私有化は出来なくなり、どんどん皆の幸せを実現する為の道具として、パブリックドメインになっていくのです。

白いサリーと甘いお菓子、ダクシナー(立派な札束ですが、1枚20円程ですよ!)

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